単身赴任中のサラリーマンRC140(@ietore.jp)です。
そろそろホームジムのブログ内で簡単に触れた「椎間板ヘルニア」の状況を説明したいと思います。
椎間板ヘルニアは大変です。
私はある日、朝起きるとベットに横になったままで突然、左足に激痛が走りました。「痛い、痛い」と声をあげながら楽になれる体勢を必死に探すと、足を特定の場所に置いたときだけ痛みがスッと消えました。しかし、少しでも体勢を変えると、再び左足に激痛が走るのです。
これが私の腰椎椎間板ヘルニアとの付き合いの始まりです。
私と同じように、朝起きた際に突然、足に激痛が走って焦っている方の参考になればと思いブログを書きます。(私は激痛というレベルの痛みを過去2回経験しています。2回目の方が1回目よりも短期的な痛みは耐えられない位、ひどかったです)
- 42歳になってギックリ腰を3度繰り返した(今、思えば既にヘルニアはあった)
- ヘルニアの激痛1回目が発生する少し前に、足首に通風の発作が起こった(←ヘルニアとは直接関係はない)。通風発作をキッカケに健康になろうと思い4時間歩いた翌日に椎間板ヘルニアの激痛1回目が発生した
- 1回目のヘルニア激痛の2か月後に、書籍で推薦されていた「テニスボールを腰の下において行う腰のストレッチ運動」をした翌日に激痛2回目が発生した。←ここでようやくMRIで撮影して、腰椎4番と5番の間の椎間板ヘルニアであることが確定した(アイキャッチ画像の通り)
- 現在は姿勢の工夫や高反発マットレス、椅子用クッションを使ってどうにか小康状態を保っている(この後、左足の違和感が強くなりレーザー手術(PLDD)を受けました)
アイロテックで家トレ[目次]
- 1.ヘルニアの激痛が発生した発端は左足首の通風でした
- 2.朝起きたら左足に激痛。椎間板ヘルニアによる足の激痛一回目
- 3.ヘルニア激痛一回目以後は「座れない&前かがみになれない」が約1ヵ月継続
- 4.ヘルニアのため、イスに全く座れない。会社では立って勤務を1週間
- 5.まだ椎間板ヘルニアとは分からず
- 6.5月3日の激痛1回目から約1ヵ月。左足の足首やふくらはぎなどに痺れと麻痺あり
- 7.椎間板ヘルニア二度目の激痛前日(2017年7月17日月曜日)
- 8.椎間板ヘルニアの二度目の激痛(2017年7月18日火曜日)
- 9.二度目のヘルニアによる左足の激痛後、整体の先生に助けを求めた
- 10.整体の先生が去った後、再びヘルニアの激痛発生
- 11.介護タクシーを呼んで総合病院へ移動。老老介護を垣間見る。
- 12.総合病院到着後の検査。まずはレントゲン撮影。
- 13.ヘルニアで人生初の仙骨部硬膜外へのブロック注射
- 14.電撃的にMRI撮影し腰椎椎間板ヘルニア確定
- 15.腰椎4番、5板椎間板ヘルニアのため緊急入院となりました
- 16.朝からはじめての飲料水取得と放尿
- 17.腰椎4番5番椎間板ヘルニアから一夜明けて
- 18.椎間板ヘルニアで処方された薬は「リリカカプセル(75mg)」と「トラムセット」
- 19.トラムセットとリリカカプセル75mgを飲むと目眩(めまい)の副作用が襲ってきた
- 20.ヘルニアの痛みが劇的に治まった2日目
- 21.ヘルニアの痛みの仕組み
- 22.自分でトイレに行けるようになって感動
- 23.歩けるようになって退院(火曜日入院⇒金曜日退院)
- 24.椎間板ヘルニアでレントゲン、MRI検査、3泊4日の入院で支払い額59,000円成り
- 25.腰椎椎間板ヘルニアになると分かる高反発マットレスの効果
- 26.現在のヘルニアの状況。レーザー治療に興味があるものの。
- 27.おわりに
1.ヘルニアの激痛が発生した発端は左足首の通風でした
2017年4月29日(土)の朝2時頃でした。なんだか左足首が妙に痛くて眠れませんでした。うとうとしながら5時間が経過して朝7時になり、土曜日に残務を片付けるために出社しました(車通勤です)。ところが、次第に足首の痛みが半端なく強くなり、9時には(骨折したことはないのですが)足首の痛みは骨折以上の痛みになり、左足を全く床につけることが出来なくなりました。これが私の通風発作です(尿酸値は9.4。健康な人の正常値は6.0以下)。
通風発作は丸1日で自然消滅しました。今回はヘルニアについて書きますので通風ネタはこれで終わりにします。
2.朝起きたら左足に激痛。椎間板ヘルニアによる足の激痛一回目
通風発作が収まって3日が経過しました。
2017年5月3日はゴールデンウィークだったので「ゆとり」がありました。左足首は発作の影響でかなり固い状態だったものの、一念発起し「運動しよう!」と思い立ち、いきなり4時間のウォーキングを敢行。
ヘトヘトになりグッスリと眠って翌朝6時に鳴った目覚ましを止めようとしたところ、左足全体に激痛が走りました!
これまで経験したことのない、どこか分からないものの神経を直接触られているのではと思うような痛み。
ベットの上でのたうち回ること1分間、寝たままで、どうにか痛くないポジションが見つかり少し安堵。しかしちょっとでも寝返りをしようとすると左足に激痛が復活。
痛みは左足全体のような感じでもあり、左のお尻付近が特に痛いような感じ。通風も痛かったけど、通風の10倍痛い痛みです。
結局この日は、終日ベットで横になったまま。時々、トイレに行くときは痛みに堪えながら歩いて用をたしました。
3.ヘルニア激痛一回目以後は「座れない&前かがみになれない」が約1ヵ月継続
ヘルニア激痛一回目のおかげで、ゴールデンウィークの5月3日(水)から5月7日(日)はほぼ寝たきり。5月8日(月)は会社を休んで激痛に耐えながら車を20分運転して接骨院へ。
足の痛みがひどく、待合室でも座れず1時間立って自分の診療順番を待ちました。
実はヘルニアの自覚症状(今回の激痛)が出る1年前からギックリ腰を3回繰り返しており、この接骨院に通っていました。この接骨院、非常に名医で横になって体の前に組んだ手をずらしなが足を上げ下げするのを見て、背骨がずれている場所を的確に見分ける方なのです。
今回のヘルニア激痛1回目では、接骨院で腰のすぐ上がずれていると言われ施術していただき、左足の痛みがだいぶ和らぎました。
そこで5月9日(火)から会社へ出勤。座る態勢(腰を折る態勢)では足に激痛が走りますので殆ど前かがみになれません。よって車はほぼリクライニング状態で、シートも一番後ろまで下げて、寝そべったような状態で運転して通勤しました。
4.ヘルニアのため、イスに全く座れない。会社では立って勤務を1週間
車の乗り降りも非常に苦労しました。何がかというと、運転席に座ろうとするため「体を折る」動作をすると左足に激痛が出るのです。車はセダンなので、運転席に座るために体を折って座るのですが、とにかくひどい激痛が左足に走ります。
要は少しでも前かがみになる姿勢だと左足全体に激痛が走り椅子に座れません。椅子に座る動作に10秒も耐えられない状態です。仕方なく、火曜日から金曜日までの一週間、机の上に段ボールでキーボード台を作って、立ったままキーボードをたたきながら仕事をしました。
5.まだ椎間板ヘルニアとは分からず
妻から病院に行けと言われたので、5月8日(火)の時点で嫌々ながら整形外科に行きました。MRIがあるような病院ではなかったので、レントゲンを撮ってもらいましたが、医師からは「腰椎の4番と5番の間がほんの少し狭くなっているようだけど、これ以上は分からない」と言われました。しばらく無理な運動は控えて下さいと言われた程度で診察は終わりました。
まだこの時点では椎間板ヘルニアとは判明していません。
6.5月3日の激痛1回目から約1ヵ月。左足の足首やふくらはぎなどに痺れと麻痺あり
5月14日(月)。激痛から約10日経過。違和感があるもののやっと椅子に座れるようになりました。また車も、シートに腰かけると痛くないと言えば嘘になりますが、10分から15分程度の運転であれば心配なく運転できるようになりました。
10日が経過するまでは、正直な話、車を運転しながら「今、痛みが出たら事故るな」と考えながら、ドキドキしながら運転していました。
激痛発生から1ヵ月程度は、左足全体に痺れがあり、また、足首やふくらはぎに、なんとも言えない違和感ありありの状態でした。
とはいえ、まだ体を折り曲げる動作が必要な車の乗り降りをする時は痛みがあって大変でした。介護タクシーから降りる老人が、一旦、シートの上で横を向いて足を車の外にゆっくりと出してから、立ちあがる動作をしていますが、あの意味が良く分かりました。足が痛すぎて、運転席から足を外に普通に出せないんです。痛すぎて。車でサイドアクセス車というものがありますが、心から欲しいと思いました。
私の痛みは左足だけでしたので、どうにか車を運転出来ましたが、痛みが右足に出ていたら車の運転は無理だったと思います。
7.椎間板ヘルニア二度目の激痛前日(2017年7月17日月曜日)
さて、二度目のヘルニアの激痛は簡単な予告がありました。
前日の7月17日(祝日)に4歳の子供と一緒にサッカーを楽しんだのですが、ちょっとだけ腰に違和感がありました。そのため、まずいなと思い、本屋で「腰・股・膝の痛みはテニスボール1個で消える 」という本を購入して、本に書かれている通り、テニスボールを2個ガムテープで縛って、腰の下において、腰をぐりぐりと捻ったりしました。(今、思えばこれが失敗。ヘルニアが疑われる人は、自己流の対応は行わず、まずは整形外科に行きましょう!)
しかし鈍い痛みは治まらず。
夜23時頃には屈伸運動をしてみましたが、腰に今までにない重い違和感がありましたが、まだこの時は翌日の事態が想像できませんでした。
8.椎間板ヘルニアの二度目の激痛(2017年7月18日火曜日)
さて、実は私、現在単身赴任で東北地方に住んでおります。
部屋は101号室です。玄関は鍵の他に、ドアロックもして寝ています。
テニスボールを腰の下にあてたりした翌日の朝7時に目を覚まして体をほんの少しずらした瞬間、自分でも体験したことのない激痛が左足を襲いました。
「痛い-」と結構な声で叫びました。うぉー。マジでシャレならん。
痛い、痛い、痛い、痛い と思い、激痛1回目の5月3日同様、どうにか痛くならない足の体勢がないものかと痛みをこらえながら必死に探します。
しかし、痛くないポジションがない!
あー駄目だ、誰か助けてーと精神的につらいと思うほど苦しみながら約3分が経過。
マジで死んだ方がマシと思うくらい痛かったです。
男ですが「俺、子供を産む痛みに耐えられるな」と自信を持ったくらい、痛かったです。
結局、3分くらい経過した後、「神経を直接 触っているのでは」と思うような痛みがしないポジションがやっとみつかり少し安堵。この時点でまだベットの上です。
ここから5分間は、とにかく安静。しかし腰をわずか2mmでも左右に動かすとまた激痛がやって来ました。うぉ、たまらん。大の大人ながら自然と「痛い、痛い、痛い」という悲鳴が出ました。
(今は平然とパソコンを叩いていますが、この文章書きながら、痛みを思い出しています、もう二度とあの痛い状態にはなりたくないです・・・・)
再び、痛くないポジションを探すこと約1分。ありましたー、あー、良かった。
9.二度目のヘルニアによる左足の激痛後、整体の先生に助けを求めた
5月3日の一回目の激痛の時は、痛くてもまだ歩いてトイレに行くことが出来ました。
しかし今回はトイレどころか、ベットから一歩も動けません。動けないというか、体を横にずらすことすら出来ない。
1時間考えて朝8時になった時点で、ひとつ閃きました。接骨院ではなく、いつもお世話になっている整体の先生に早朝ながらTELして事情を説明しました。なんと、幸いにもこれから県外に往診に行くところなので、少しなら診てやれると言われました。
躊躇なく住所を教えて先生に来て頂きました(1時間後)。幸いアパート(大和ハウス製)のドアは電子番号キーだったので、携帯で先生に暗証番号を教えたのですが、先生が家に入って来ません。
んっ??
ガタン、ガタンと玄関から音が聞こえますがドアが開きません。なんと、内側からドアロックがしてあるので玄関が開かないのです。
携帯で整体の先生と会話しますがどうにもなりません。
ただ私の部屋は101号室であることに気付きました。
背に腹は代えられません。
まだベットから一歩も降りられていない状態でしたが、死ぬ覚悟で2秒だけカラダを起こして、窓の鍵に手を掛けて、鍵を開けて床に倒れ込みました。(ぐっ。マジで死ぬくらい痛かったです・・・・・・・)。
そうすると、整体の先生が窓から部屋に侵入して下さいました。
先生も急性ヘルニアの発作が出た患者を何人も見てこられたので当方の状況が良く分かるようです。「あー、これは駄目だねー」と同情されながら、細心の注意を払われて、私が痛くないようにと気遣いながら、私を引っ張り上げてベットに戻してくださいました。少し時間を置いてゆっくりとうつぶせになりましたところ、先生から「背中のS字カーブが完全になくなっている」との発言がありました。
先生曰く、何が原因か分からないもののカイロプラクティックの施術をして良い状態でないということで、背筋全体のマッサージを20分間行って頂きました。これでだいぶ楽になりました。
先生は往診があるとのことで、「とにかく安静にしておくこと、夕方にまた見に来ます」と言われて家を出ていかれました。
10.整体の先生が去った後、再びヘルニアの激痛発生
整体の先生が去った後、30分間安静にしていました。
マッサージして頂いていたのでだいぶ楽になった感じがしていましたが、二度目のヘルニア激痛となる今回は2か月前の1回目とは全く異なりました。
ベットの上で寝がえりを打とうと思い、体を数mm動かしただけで、再び左足に激痛が走りました。痛い、痛い、痛い。
この時点で朝10時になりました。自分ではどうにもならないと諦めた瞬間です。
11.介護タクシーを呼んで総合病院へ移動。老老介護を垣間見る。
スマホで調べて、家から車で15分の場所にある総合病院に電話して受付の女性の方に事情を説明したところ、対応方法は2つあると言われました。
「救急車を呼ぶ」か「介護タクシー」を呼ぶかとのこと。
介護タクシーは車いす用(普通乗用車タイプ)やストレッチャー用(ワゴン)など種類がありますが、ストレッチャーで運んでもらえるタイプの料金は「通常タクシー料金(メーター料金)+2,060円」とのこと。
事態は大ごとですが出血しているわけではないので介護タクシーを呼びました。車種は「ストレッチャー」で運んでもらえるワゴンタイプにしました(これ、大正解)。
さて、10分後、自宅に介護タクシーが到着しました。担架で運び出して貰う前提で乗務員は2名です。しかし来られた方は50歳代の方と60歳代の方。
一方、私は身長181㎝、体重90kgのナイスガイ(笑)。
担架で自宅から運び出される時、正直、落とされるかと思うくらい不安でした。運転手の方も「重いー」と言われていましたので。。
私がスイマセン、スイマセンと謝ると運転手の方は「いやー、気にせんでいいよ」とおっしゃっていただけたのが有難かったです。
実際の世の中は、50歳代、60歳代が自分の親世代を介護しているわけです。
私はまだ40歳代前半で全く動けなくなることを体験しましたが、介護タクシーに乗っていた時に「健康って本当に大切だなー」と痛感していました。
12.総合病院到着後の検査。まずはレントゲン撮影。
さて、くだらない説明は省略して椎間板ヘルニアの話に集中します。
初めてやってきた総合病院ですが、運が良かった点が2つありました。
一つ目は「脊椎外来」があったこと、二つ目は私が運び込まれた火曜日が外来受付の日だったこと。 これ、本当にラッキーでした。
介護タクシーからストレッチャーで病院内に運ばれましたが、私は仰向けに寝たまま病院の天井を見ることしか出来ませんでした。初めてきたこの総合病院は非常に綺麗で、また、広いわけですが、仰向けになったまま体勢次第では、時折、激痛が襲ってくる状態なので周囲を見渡す余裕もありませんでした。
10時30分頃に病院に到着したものの、初めて病院を利用するので診療カード作りから始まりました。単身赴任なのでいつも財布の中に保険証を入れていたことが幸いし、無事に診察券を作ってもらうことが出来ました(私は介護タクシーが用意したストレッチャーの上で横になったままです)。
その後、状態の確認のためにまずは整形外科の診療室のそばに移動するため病院のストレッチャーに移してもらいました。この頃になると、痛みはあるものの、どうにか横に転がることが出来るようになっていました(しかし、まだ起き上がることは出来ません)。
その後、整形外科で寝たまま待つこと1時間。ようやく整形外科の先生が来てくれました。
まずはじめに私の状態を見て言われたのが、「うーん、ひどいね。ヘルニアの可能性があります」とのこと。まずはレントゲンを撮りましょうとなり、レントゲンを撮影(全て寝たままです)。ストレッチャーからレントゲンを撮影するベット(ガラス製?)への横移動が地獄でした。何かの拍子で腰の筋か何かが動くと激痛が左足を襲うのです。
突然の痛みなのでどうしても「痛い、痛い」と声が出てしまいます。これ、本当にきつかったです。
13.ヘルニアで人生初の仙骨部硬膜外へのブロック注射
さて待つこと20分くらいで、先生がレントゲン写真を持ってきて説明してくれました。腰椎椎間板4番と5番の間が狭い とのこと。
ただこれでは痛みがどこからきているか分からないので、まずは「ブロック注射*」を打ってみましょうとのこと。(*正確には 仙骨部硬膜外ブロック注射 と言います。)
痛みがヘルニアによる神経圧迫か、それよりも外側(体の外側)にある硬膜外からの痛みなのかを確認するために痛み止めを神経の周りに打ってみるとのこと。これで痛みが治まればそれで良しとのことです。
正直、意味は余り理解出来ませんでしたが、お尻にある仙骨の穴から注射されて、「じゃぁ、薬剤を入れるよー」と先生が言われ薬剤が仙骨から腰の中へ流れてきました。
ジーンという感じで薬液が入ってくるのが分かります。
「あー、これでこの地獄から解放されるのかな」と期待しました。
20分経過後、先生からどんな感じ?と言われて少しだけ体を横にずらしましたが、左足に激痛がおきました!「痛い、痛い、痛い」。
本日、何回目の叫びが分かりませんが先生に痛みを訴えると「ブロック注射が効かないことが分かりましたのでMRIを撮影してみます」と言われました。
14.電撃的にMRI撮影し腰椎椎間板ヘルニア確定
介護タクシーで病院に来たため緊急外来扱いではないのですが、痛みが半端でないので先生たちがスケジュールを工夫して、緊急でMRIの枠を空けて下さって特別にMRI撮影を行って頂けることになりました。 これも本当に感謝です。
MRIは10分程度で撮影が終わりましたが、1時間後に先生が来られて上の写真を見せて貰えました。
病名は腰椎4番、5番の間の椎間板ヘルニアとのこと。
この時点で時間は既に16時です。
15.腰椎4番、5板椎間板ヘルニアのため緊急入院となりました
実はMRIを撮影している最中からカーテンの向こう側で先生と看護婦さんが「痛みがひどいから明日、手術かな」と話をしているのが聞こえていました。
但し、手術となる場合は親族の同意が必要なので誰か親戚の方が来れますか?と言われましたが、今日の明日では私の両親(九州)や妻(東京)は東北地方まで簡単に来れません。
暫くあれこれと会話がありましたが、とにかく、今はベットの上で体を起こすことすら出来ない状態です。単身赴任中のアパートに一人で戻っても何もできないため、入院することになりました。
1時間待たされたのは、病室を整理するためだったと後から分かりました。
そうして電撃的に16時過ぎに6人部屋にストレッチャーで運ばれて入院となりました。
痛みから解放されるのであれば、早く手術してくれーとしか、考えられませんでした。神経が炎症を起こした状態だったようで、早朝からの痛みに私の精神は耐えられなくなっていました。初めての経験でした。byブログ著者
16.朝からはじめての飲料水取得と放尿
病室はナース詰め所の直ぐ目の前の部屋です。
時間は既に夕刻。朝6時に目が覚めてから椎間板ヘルニアの痛みに悶え苦しむこと10時間。一滴の水も口にしていませんでしたしトイレにも行っていません。断食は連続6日を達成したことがあるのですが、水を飲めなかったことはさておき、夕刻までトイレに行っていないのは人生初の経験でした。
「水を飲む」「排せつする」、この2つの行動が全く頭に浮かばないくらい終日、腰椎ヘルニアからくる左足の痛みとの闘いでした(というか、この時点でも続いている)。
しかし単身赴任のベットで左足の激痛に原因もわからず一人で苦しんでいた朝と比較すれば、痛みの箇所がMRIで「腰椎椎間板4番と5番の間のヘルニア」と特定された上で、ナース詰め所が目の前にある総合病院のベットで寝ていられるという安堵から急に尿意が出てきました。
しかし、いかんせ寝ている体を1cmでもねじると、左足に激痛が走ります。
歩くどころかベットで起き上がることも出来ません。ここで人生初の尿瓶を体験することになります(詳細省略・・・)。
その後、夕刻になり、やっと会社の同僚にTELして事態を説明してタオルや歯ブラシ、ティッシュなど必要最低限の品をアパートから持ってきてもらいました(入院した日は月曜日です)。皆、先日まで普通に生活出来ていた私が、ベットの上で起き上がることにも苦労している姿を見て驚いていました。
コチラとしては、どのように思われようとも兎に角、痛みがひどいので御礼を伝えるのが精一杯という状況でした。
17.腰椎4番5番椎間板ヘルニアから一夜明けて
さて、激痛との闘いだった1日目の夜は、非常に柔らかい病院のベットの上で寝返りも殆ど出来ず眠りの浅い夜を過ごしました。
さて入院生活2日目の朝。
朝起きてみると、幸いにも、昨日あれ程苦しんだ痛みは大きく減っていました。
18.椎間板ヘルニアで処方された薬は「リリカカプセル(75mg)」と「トラムセット」
そうそう、初日の夕方に早速、薬が処方されました。薬名は「リリカカプセル75mg」と「トラムセット」。
1)リリカカプセル
医師からの注意事項として、今回処方する薬は非常に強い薬で神経性の痛みを緩和させる鎮痛剤で、痛みを緩和させることに関しては非常に効果の高い薬であるものの、副作用として強い眠気を感じたりめまいがすることがあると言われました。
2)トラムセット
こちら「トラムセット」も「リリカカプセル」同様、中枢神経系に作用し、鎮痛作用を示す薬とのこと。
19.トラムセットとリリカカプセル75mgを飲むと目眩(めまい)の副作用が襲ってきた
入院した初日は夕刻に処方されて寝ていただけなので良く分かりませんでしたが、入院二日目は、朝に「リリカカプセル75mg」と「トラムセット」を服用した後、携帯からメールで会社にあれこれと仕事関係の依頼を行いました。(病室から電話出来ないのでメールしか連絡できない)。
10分だけメールを書いた段階で、強烈な「めまい」がしてメールを書くのを断念しました。入院は4日間したのですが、どの日も薬を飲んだ後に本を読んだりすると、私は気分が悪くなり、且つ、強烈な「めまい」がしました。
確かに痛みには効いているのだと思いますが、(私にとってはですが)ここまで強烈な副作用が出たのは困ってしまいました。
20.ヘルニアの痛みが劇的に治まった2日目
さて、ひどかったヘルニアからくる左足の痛みですが、入院2日目の午後になると嘘のように治まり、ベットの縁に腰を掛けることが出来るようになりました。
私は余りの痛みに「手術して欲しい」と考えていたのですが、なんだか生きていくことに希望が出てきたと思えるほど、痛みが小さくなっていました。
薬のせいなのか、ヘルニアというものがそういうものなのかはこの時点では分かりませんでした。
21.ヘルニアの痛みの仕組み
さてここで、病院の先生が説明してくれた、ヘルニアの痛みの仕組みについて説明したいと思います。
椎間板は脊柱(せきちゅう)を形づくっている椎骨(ついこつ)と椎骨の間にある円板状の軟骨で、クッションの役目をしています。ヘルニアは椎間板が飛び出して神経を圧迫していることを指しますが、実は神経は圧迫されただけでは痛みは感じないとのことです。もちろん、神経が圧迫されるとその神経に関係している箇所(手や足など)が、痺れたり運動障害を起こしたりはします。しかし、私のような強烈な痛みの原因は、「圧迫」に「炎症」が加わるためとのことです。
先生が上手に説明して下さいました。
「神経を人間の大きさとします。はじめ神経が8帖の部屋に入っているとします。何かの理由で急に部屋が小さくなって4帖になっても、神経が傷つけられなかったら4帖は狭いなーと思いつつも生活は出来るわけで、神経としては痛みを感じることはないのです。しかし4帖になる時に神経が傷つくようなことがあると強烈な痛みとなるのです」とのこと。
なるほど。そういうことね。
私の場合も何らかの理由でヘルニアになった際に神経が傷ついてしまい炎症が発生して強烈な痛みになったようです。
一旦、神経の炎症が治まると、足や指先に違和感は残りますが「痛み」はなくなります。
22.自分でトイレに行けるようになって感動
入院2日目に腰椎椎間板ヘルニアの痛みは劇的に治まりました。恐らく神経周辺の炎症が治まったため。
おかげで左足に違和感はあるものの、痛みなく歩けるようになりました。
歩けるようになってまずはじめにしたのはトイレに行って「大」をしたことです。
入院して2日目途中までは、ベットの上で横向きになって尿瓶を使って「小」をしていました。
実は歩けないままだと「大」もベットの上ですることになります。
同部屋の方で歩けないお年寄りの方がいらっしゃったのですが、「大」をする際は、どうしても臭いがしてしまいます。
私も自分なりに尊厳というものがあり、トイレ、特に「大」は人のそばではしたくないし、他人に「臭い」と思わせたくないと思っています。
椎間板ヘルニアによる入院は突然のことでしたが、あと1日歩けるようになるのが遅かったら「大」は我慢できなくなり、ベットの上ですることになったでしょう。
健康が大切なことは理解していますが、「歩けること」の大切さを身に染みて感じました。老後となっても「自分で歩いてトイレに行ける」ことが出来ていれば、周りに人に不快な思いをさせなくてすむかな と考えたりしました。
実際は歩けるようになったと行っても、スタスタ歩けるわけではなく、ゆっくりゆっくりと牛歩の歩みでトイレに行って、違和感のある足と腰をかばいながらこれまたゆっくりと便座に座るという状態で用を足しました。これだけでも、火曜日早朝にベットから自力で降りることすら出来なかった状態から比較すると、天国のような状態となりました。
23.歩けるようになって退院(火曜日入院⇒金曜日退院)
さて一応、歩けるようになりましたので金曜日に退院をしました。
これまで様々な場所で、ゆっくりと歩いている老人や病人を見てきました。今回は自分の番です。ベットから病院1階の支払い場所まで、ゆっくりと歩いて行きました。
左足に「痛み」は少しありますが、神経が圧迫されていることからくる違和感があり、精神的に早足で歩くことに抵抗があったという状況でした。
しかし何はともあれ自分だけで歩いて退院できたことが嬉しかったです。
24.椎間板ヘルニアでレントゲン、MRI検査、3泊4日の入院で支払い額59,000円成り
退院時に直ぐに支払いはなく、退院して20日後に病院から請求書が届きました。
請求額は59,200円。
あれだけ緊急で対応したのですから「ありがたい」という感謝の気持ちで一杯ですが、金額は負担にならないと言えば嘘ですね。
健康はお金に直結します。健康維持のために、自分に投資をすることは長い目でみると「格安の投資」である一方、「得られる効果は非常に大きい」と強く感じました。
これを受け、本ブログ内で書いているように、ホームジムを構築して、「スポーツスピン(エアロバイクによる有酸素運動)」と「マスキュラーセット(ウェィトトレーニング)」に取り組み始めました。
2018年9月時点では、医者から指示のあった減量に注力している状況ですが、体重は91㎏→84㎏となっています。
25.腰椎椎間板ヘルニアになると分かる高反発マットレスの効果
さて、総合病院から退院してきた後、まずは横になろうと考えベットに寝ました。
その瞬間、足に激痛が発生!
病院では「ふー、やれやれ、人並みの生活ができそうだ」と思っていた矢先です。焦る気持ちが沸き起こってきました。
「えっ、なぜ再び?」
少し考えて直ぐに分かりました。原因は布団です。
武士ではないですが、私はこれまで「板の間でも寝ることは可能」と考えていましたので、単身赴任先の布団は、ベットの上にマットレスも敷かずに、10年以上使用している薄い布団を直敷きした上に寝ていました。
つまり敷布団が固すぎるということです。
健康な時には気にならなかったことが、体が悪くなると微妙な差が良く分かるようになります。
実は入院していた病院のベットのマットレスは非常に柔らかかったのですが、「これだから病院のベットは嫌だ」などと思いながら入院していました。しかし、今ならその柔らかさの意味が分かります。固い寝床は腰に悪いのです。
病院で腰の痛みが引いたのはベットが柔らかかったということも大きな理由だと思います。
実際に自宅に帰ってきて、ベットに横になった途端に、腰に激痛が走るんですから。
夏に家族で私の実家に帰省し、わずか3日間でしたが、畳の上に敷いた布団で寝ましたが、3日目には腰が痛くて「このままではヘルニア再発か!」と焦りました。2017年7月の入院から約1年が経過して、腰の状態が大きく改善したと信じていましたが、どうやらまだ「高反発マットレス」は手放すことができないようです。がっかり。byブログ著者
急いでネットで「ヘルニア、ベット」のような単語で調べてみますと、腰椎椎間板患者にとって固い寝床は厳禁な上、理想は高反発マットレスと紹介されていました。
これまでも高反発マットレスの商品広告は多く目にしてきました。
その都度、高反発マットレスに健康上の効果があるとは思えませんでしたし、逆に「誰が高価な高反発マットレスなど買うものか!」と強く反抗心を持っていました。
しかし、今回の腰椎4番5番の椎間板ヘルニアの痛みを体験したことで、考え方が180度変わりました。今では、腰が痛い人は、絶対「高反発マットレスを使った方がいい!」と思っています。
話を戻しますと、病院から退院後、これは大変だと思いネットで調べてマニフレックスというマットレスをAmazonで購入しました(注文日は退院した2017年7月21日です。本当に「即」注文しました)。
私は高反発マットレスというものはこれまで使用したことがありませんでした。
腰痛・マットレスという単語で調べると、人の弱みにつけ込んだように10万円や20万円と高額商品ほど良いかのように売り込みが目立つことに驚きました。
やや怒りを覚えながら、腰に痛みを感じつつネットで必死に口コミを探した結果、このマニフレックスという製品に辿り着きました。金額は3万円ちょっと。手が出ない金額でもなく、アマゾンや楽天での評価も高かったので、「藁にもすがる思い」で急いで購入しました。
翌日届いたマットレスに寝てみて直ぐに分かりました、結果は大正解。
横になった瞬間、凄い!と思いました。
高反発なので体全体が沈み込むことはなく、体(背骨)が自然とS字カーブを保つのです。何よりも腰が痛くありません!
体を痛めているからこそ、固い煎餅布団と、高反発マットレスの違いが非常に大きく感じられました。ほんと、凄いです。この商品。
他の高反発マットレスを使ったことはありませんが、このブログを書いている2017年10月14日まで約3ヵ月間使用していますが、腰は確実に回復の方向に向かっています。
単身赴任しているので8月に入って東京の自宅に戻りました。実は東京の自宅では柔らかめのマットレスに布団を敷いて寝たのですが、翌朝、明らかに腰の状態が悪化しましたので「改めて高反発マットレスの良さ」を痛感し、東京でも単身赴任先と全く同じマットレスを購入しました。
私の症状は「腰椎椎間板ヘルニア」ですが、腰の痛みで悩まれている方で、以前の私のように煎餅布団のような固い寝床に寝ておられる方は、高反発マットレスを使用されてみて下さい。固い寝床は腰に本当に良くないですよ。
26.現在のヘルニアの状況。レーザー治療に興味があるものの。
7月21日に退院した後、8月23日に退院後1ヵ月として診察を受けました。
この間の1ヵ月間、ヘルニアのレーザー治療(PLDD)にも興味が出てきたので先生に、東京でレーザー手術を受けることについて相談しました。レーザー手術の場合は半日入院ですむためです。
私を診察して下さった総合病院の脊椎外来は標準的なヘルニア除去手術を行います。標準的な入院期間は9日間です。入院直後の1日目は体を動かすことが出来ないので集中治療室に泊まることになります。
先生としては、若干足に違和感があっても「ヘルニアは手術しても完全に違和感がなくなる人は少ない上、再発する可能性もあることから、歩ける状態の人がレーザー手術も含め手術をすることはおススメ出来ない」とのことでした。
結論としては東京でのレーザー手術はしないことにしました。
理由は、まだ単身赴任は数年続くのですが、次回、改めて今回のように激痛が発生した場合にもお世話になる先生との人間関係を良好に保つためには、先生の忠告に従っておくのが良いのかなと考えているためです。
現時点では、時々、左足に違和感があるものの、痺れや運動障害は発生しておらず、平穏に生活出来ています。
27.おわりに
以上つらつらと書いて来ましたが、「朝起きたら、足に激痛が」という方に少しでも参考になればと思い書いてみました。
ご質問などありましたら、メールでも構いませんしコメント欄に記入して頂けましたら、分かる範囲とはなりますが回答させて頂きます。
詳しくは次の投稿に書いています。